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小山泰君が平成22年度「日本学生支援機構優秀学生顕彰事業・学術部門奨励賞」 を受賞しました
【受賞の言葉】 このたび、日本学生支援機構優秀学生顕彰奨励賞と医学部学生奨学賞を頂くことができ、大変光栄に思います。
東北大学に入学してから、できれば卒業までに形になるようなものを残せたらと漠然と考えていました。時が経つにつれて基礎医学修練という科目が医学部3年生で開講され、社会医学・基礎医学系の研究室に配属されて研究活動を行うことを知りました。よく知られているように医学部には卒業研究はありません。この期間を有効に使って、卒業研究の代わりになる研究ができればと考えはじめました。少数ですがこの研究成果をまとめて学術論文にまとめる学生もいることを知り、できれば自分もそのレベルまで行き着き、形になるような成果をあげたいと思うようになりました。3年生の後期になり、公衆衛生学分野に配属され、今回の受賞対象になった「緑茶摂取と歯喪失の関連」の研究課題に取り組むことになりました。基礎医学修練の期間は4ヶ月と短く、結果は中途半端なものになってしまいました。しかし、もう少し解析を続ければ論文としてまとまる可能性があるのではと思えました。幸い先生方もよく理解してくださり、4年生以降も研究を続けられることになりました。論文にまとめる過程は私が想像した以上に大変で、書き直しは10回以上にわたりました。その都度、先生方から厳しい指摘を受け、ようやく、投稿に至るまでに2年もかかってしまいました。ただ、厳しいreviewを受けたおかげで、論文の査読はすんなり通り、少し手直しをして、掲載されることになりました。また、掲載誌の方では論文内容をEditorialで取り上げてもらい、2年間苦労してきたことが報われた感がありました。研究活動を通して得た経験は、恐らく今後医師として活動していく上でも大きな助けになると考えています。
最後に3年間にわたりご指導・ご援助賜りました方々や今回の受賞にご尽力くださった方々にこの場をかりまして深謝いたします。
