東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学専攻 公衆衛生学分野

ニュース

2011.4.1

東日本大震災について

 この度の東日本大震災から1ヶ月と少しが経過しましたが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。皆様方のご無事を心よりお祈りしております。

 私どもの教室におきましても、図書室の移動書架が倒壊したり、超低温フリーザーが損傷したりなど、いくつかの物的被害がありました。また、平成2年に深尾 彰先生(現山形大学)が始められた宮城県内14町村の住民約5万人を対象とする研究(宮城県コホート研究)の対象地域のうち4町(旧・唐桑町、旧・北上 町、旧・河北町、女川町)が大きな被害を受けましたので、本研究の継続は困難な状況となりました。

 しかしながら、このような被害にもかかわらず、教室員は皆、元気に研究室の復旧を完了し、通常通りの研究教育業務に励んでおりますことをご報告申し上げます。

 また、今回の大震災により壊滅的な被害を受けた地域の保健衛生システムを立て直すために、東北大学大学院医学系研究科では「地域保健支援センター」が設置されます。私どもの教室が事務局を務めることが決まりました。そのなかで、被災者の健康状態などに関する調査研究、保健衛生システムの復興に向けた自治体支援などを行うことにより、公衆衛生学の責任を果たしていく所存であります。

 この災害に対しまして、お見舞い、お励ましをいただきましたことを、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。その節は、復旧作業のために取り混んでおり、お一人お一人に返信ができませんでしたことを改めてお詫びいたします。

 皆様方のご無事をお祈り申し上げますとともに、ご健勝を心よりお祈り申し上げます。

2011年4月

公衆衛生学分野 教授 辻 一郎

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