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熊谷裕美さんが平成26年度「日本学生支援機構優秀学生顕彰事業・学術部門大賞」を受賞しました
【受賞の言葉】 この度、3年次の基礎医学修練よりご指導くださった研究成果に対しまして、独立行政法人日本学生支援機構より優秀学生顕彰事業の学術部門大賞という大変栄誉ある賞をいただくことができました。思いもよらずこのような栄誉ある賞をいただき、大変嬉しく思います。私がこのような賞を頂くことができましたのは、公衆衛生学教室の先生方やスタッフの皆様のお陰であり、心より感謝申し上げます。
私は、3年次の公衆衛生学の辻教授のご講義に感銘を受け、基礎医学修練ではぜひこの教室で学ばせて頂きたいと考えておりました。基礎医学修練の4か月間と、その後は長期休暇を利用して、教室の保有する大規模コホートデータを使わせて頂き、日本人における食事パターンと大腸がん罹患リスクについての研究を続けて参りました。その結果、今回の受賞理由となった論文発表、学会発表を行うことができました。
論理的にじっくり物事を考えることが苦手な私を、教室の先生方は根気強く指導してくださり、その中で、論理的思考法、論文の質の見極め方や批判的な吟味の仕方などを学び、日々成長していることを実感できました。
そして、研究成果を論文や学会で発表するという大変貴重な経験もさせて頂きました。論文作成は想像以上に大変なもので、在学中に論文が受理されるか不安もありましたが、先生方には最後まで熱心にご指導頂き、研究を続けていくことができました。学会発表では、研究内容を聴衆にわかりやすく伝えるための助言を頂き、わかりやすい言葉やデザインで,傾聴者の立場にたった発表の重要性を学びました。ポスター賞を頂けたことは、今後の大きな励みになりました。
また、研究を続けていく中で、多くの先生方との出会いがあり、研究内容についてdiscussionする機会も多く、その中で、本教室の保有するコホートデータの質の高さや、データ管理の大変さを知ることができました。まだまだ未熟な私がこれほどの研究成果を残せたのは、教室の先生方の丁寧なご指導、そしてこれまでデータを管理されてきた先生方のご尽力があったからこそだと思います。
いつも温かく、丁寧なご指導を賜りました辻教授をはじめ、公衆衛生学分野の諸先生方、スタッフの皆さまには心より感謝申し上げます。
今後は、医師国家試験に無事合格することができれば、来春より初期臨床研修に従事することになりますが、教室の先生方への感謝の気持ちを忘れず、ここで得た経験を生かし、将来予防医学の発展に貢献できるよう、今後も精進していきたいと思います。
