東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学専攻 公衆衛生学分野

HOME > 教室同窓会 > 2024年度

2024年度(令和6年度)公衆衛生学教室同窓会総会

会長挨拶

寳澤 篤
 皆様、今日は遠方及び師走のお忙しい中来ていただきまして、ありがとうございます。今日の構成は、冒頭、辻名誉教授よりご挨拶いただいた後、私より教室の一年をご報告をさせていただき、さらに辻名誉教授からもご紹介ありましたように、曽根教授、藤田教授にご挨拶をいただきます。その後、会計等の議事を進めて総会を終えた後、写真撮影をして懇親会という流れとさせていただきます。
 それでは、教室の一年についてご紹介をさせていただければと思います。まず、一番大きなこととして、本日も司会を務めてくれています田淵貴大准教授が3月1日に着任してくださいました。教室のことをいろいろと切り盛りしてくれています。ご存じの方はもうご存じだと思いますが、非常にアクティブな先生で、私の仕事を助けてくれるかなと思っていたら、助けてくれる以上に仕事を持ってくるということで、教室としては非常にアクティビティーの高い状態になっております。4月1日から博士課程として山崎浩史さん、あと修士課程として佐藤圭汰さん、福嶋涼華さん、蘇欣さんという3名が来ました。10月1日、秋入学で博士課程として阿部真菜美さん、あと研究生で、トン君と呼んでくれというんですが、童(トウ)奥君が入ってくれまして、教室が大分にぎやかになってきたかなというところでございます。
 また、学位につきましても、この春に、五十嵐有佳さんと、あと研究生でいてくださった角尾晋先生が無事博士を授与されました。あとは公衆衛生修士の課程ですね、1年コースなんですが、産婦人科から来た高橋司先生が公衆衛生修士を授与されたということになります。
 今日は体調不良でご欠席なのですが、菅原由美助教が頑張ってくれて、第73回東北公衆衛生学会を開催させていただきました。関係者としては、山崎先生、小暮先生が一般口演で演題発表してくれました。また、特別企画として、ちょうど都道府県健康増進計画が切り替わった時期でございましたので、辻名誉教授から「健康日本21(第三次)と地域の課題」というテーマで基調講演をいただいた後に、各県の代表からそれぞれの県の健康増進計画をお話ししていただいて、自分たちが何にターゲットを絞っているのかということをお話ししていただきました。僕らはそれぞれの県の方とはお話をするんですが、意外と県同士でお互いに情報共有する機会がなかったともあり、皆様から良い企画であったと非常にお褒めいただきまして、自分としても非常に満足しておりました。
 東北公衆衛生学会は7月だったのですが、8月に入って、今度、日本循環器病予防学会循環器病予防セミナーを実行委員長として実施いたしました。8月に2日ほどのオンラインでの顔合わせを済ませた後、は8月23日から25日が対面で実施しました。35名の受講生にも恵まれ、非常に盛り上がりました。この時期教室としては、大きく2つ、行事をうまく実施することができました。
 また今年度の特徴の一つに、ナトカリ研究がいろいろなところで褒められたり、取り上げられたということがあります。登米市で健診の場で尿ナトカリ比を測定したところ、住民の方の意識啓発ができたということが主なのですが、登米市が日本循環器病予防学会の小林太刀夫賞を受賞しました。また、ナトカリ比についてはいろいろ論文を書いていたんですが、高血圧学会としてコンセンサス論文が公表され、小暮真奈先生がセカンドオーサーとなっており、執筆グループの中心人物として扱っていただけました。また、NHKが2回続けて取材に来たということですね。ニュースーンとトリセツショーの方で、いずれも登米市での試みを紹介していただきました。さらに、あさって12月22日ですね、朝7時にゲンキの時間というのに出させていただきます。こちらは小暮先生も出ますので、ぜひ見ていただければと思います。
 公衆衛生分野における論文業績のほうは、単に私が名前に入っているとか、田淵先生の名前が入っているという切り口で紹介しますと紹介しきれなくなりますので、筆頭著者が公衆衛生学の分野主所属に限るということで絞って今日は提示させていただいています。そうしましたところ私と中谷久美助教のダブルファーストのペーパーでメディカル・メガバンク計画地域住民コホート宮城分の詳細二次調査の紹介論文と、同じく中谷久美助教が書かれた、過敏性腸症候群(IBS)の危険因子についての論文がその基準に該当しました。IBSの論文がインパクトファクター3.7点ということで、中谷久美助教にベストペーパー賞を後ほど贈呈したいと思います。後ほど、中谷久美先生、ご挨拶のほうをよろしくお願いいたします。
 ということで、簡単にこの一年を振り返らせていただきました。おかげさまで何とか無事にこの一年過ごすことができたかなというふうに思っております。これも先生方のご指導のおかげと感謝しております。皆さん、どうもありがとうございました。

<< 同窓会トップに戻る

↑ PAGE TOP